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《Eimei「みちしるべ」》
(7月23日から7月27日の週)

「吉兆は7月第2週に外国人投資家が買い越していたこと、凶兆は中国の不穏」というのがコンセンサスだろう。
気学では月曜は「突っ込んでも戻す日。安値あれえば買い拾え」。
火曜は「後場不時高を見る日。押し目買い」。
悪くはない。
27日の勝手雲の白いねじれに期待か。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.48倍でEPSは1690円水準。
ただ前記基準ではPERが12.6倍程度でEPSは1800円。
予想PERが前記基準を上回ればEPSは1800円を越えてこよう。

7月20日「時をかける少女」。
7月27日「バケモノの子」
ここから日テレ金曜ロードショーの「夏はアニ金」が始まる。
第1弾は細田守監督作品SP。
そして8月10日「ハウルの動く城」。
8月17日「となりのトトロ」。
8月24日「猫の恩返し」。
高齢のスタジオ・ジブリ3週連続特集だ。
8月31日は「メアリと魔女の花」。
ジブリ都市伝説は最近ナリを潜めてきて入るが、気にはなる。

面白かったのは「陰謀の日本中世史」(呉座勇一著・角川新書)
陰謀論のパターン分析のところだ。
(1)一般的に考えられている被害者と加害者の立場を逆転する手法
(2)結果から逆算をして、最も利益を得た者を真犯人として名指しする手法
(3)最終的な勝者が、全てをコントロールしていたとする手法
加害者と被害者の逆転というのはそれこそ真実を隠すための勝者の方法。
そして「最も利益を得たものを真犯人として指名」は市場でよくお目にかかる話。
最終的な勝者が全てコントロールしていたというのも市場が好む論法だ。
確かにわかりやすい陰謀論には与したくなるのは人情でもある。
しかし「思惑的売買」なんて表現で市場展開を片付けられてしまうのも何か情けないというのが現実。
ヘッジファンドやCTFが絶対的に間違うことがなく市場の支配者であるなら、年間利益のマイナスなんてある訳はない。
市場変動はおそらく機関投資家にも個人投資家にも海外投資家にも国内投資家にも平等に訪れている筈。
そこからひずみや歪みを見つけられるかどうかが課題でここは能力差はある。
しかし、事前から事後がわかっている投資家はいるはずはない。
もし存在するとすれば、それこそ神と呼んでも良いのだろう。
しかし市場に神は絶対に存在してはいない。
トレードのスピードくらいは差が出ることはあろう。
しかし時間の推移と結果の予測は万人平等と考えるべきだろう。
「パッと見たときに常識を覆す論には、知的興奮を伴う驚きがある。
それが陰謀論の怖さです」。
結構興味深い言葉だ。
スタジオ・ジブリ作品が放送されたから株が下落したのではない。
リーマンショックの頃にたまたま放送されていることが気になったから「スタジオ・ジブリ伝説」。
結果と原因が入れ違うと陰謀論になるというのはよく理解できそうだ。

日経平均想定レンジ

下限は21811円(7月月足陽線基準値)〜上限23011円(6月12日高値水準)

株式投資は未来に向かって時間軸を切り取る作業だ。
切り取るタイミングによって対象銘柄が良い株にも悪い株にもなる。
コピペの時にカーソルの始点と終点が異なれば文章の意味が全く違ってしまうのと一緒だ。
ところが、ココがなかなか理解することが難しい。
良い銘柄を見つけることに力を入れがちだが、良い銘柄とは上昇時間が長い株のこと。
相場は銘柄もさることながらタイミングこそ重要とある市場関係者の言。
あれこれ相場観を磨くのは切り取るタイミングを身につけること。
そうすると相場の世界の風景が変わってくるかも知れない。


(兜町カタリスト 櫻井英明)
過去のレポート
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