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《Eimei「みちしるべ」》
(8月13日から8月17日の週)
全体の97.3%が通過した3月期決算企業の決算集計。
第1四半期売上高は7.9%増、経常利益は16.2%増、純利益は27.7%増。
通期は売上高3.0%増、経常利益は2.0%増、純利益は▲0.3%減。
通期純利益は結局微減だったが悪くはない筈。
SQ通過で下げたのなら、売り方期日14日通過で上昇に転じて欲しい局面だ。

日経平均想定レンジ

下限は22233円(7月12日窓埋め水準)〜上限23011円(6月12日高値水準)

大和のレポートは「日経平均のチャートパターンからも、短期的には株価下ブレの可能性が残っている」。

2016年の安値以降の上昇トレンドの3つの局面。
(1)「ピッチの速い上昇局面」:日経平均が25日移動平均線を上回り続けるような一方的な上昇相場となる。
(2)「上値が重い保ち合い局面」:日経平均が25日移動平均を下回った後は65日(13週)移動平均を下値メドとした保ち合い推移となる。
(3)「最後の調整局面」日経平均は保ち合いを下放れ200日移動平均を付近を目指して駄目押しの調整。
現在は概ね「上値が重い保ち合い局面」=(2)にあると考えられる。
既に7月初めにかけて日経平均が200日移動平均を一時下回る下落場面が見られた。
だが保ち合い局面での日柄の短さや、RSI(25日)等のテクニカル指標の調整未了感が指摘される。
目先では再度の株価の一段安に注意が必要となろう。
外部環境面でも、米・中双方の追加関税の実施や更なる制裁関税に向けた米公聴会を控え、目先は不透明感が残りやすい。
しかし、その調整場面は、今秋や年末に向けての上昇相場の起点になると考えられる

銘柄アプローチというのはひとさまざま百人百様だろう。
業績スクリーニング、テクニカル、需給、指標面などなど秘伝の秘宝は誰もが一つやふたつは持っているものだ。
しかし、そこにあるのは銘柄であって企業ではないような気がする。
先入観なく予断なくピュアな心で銘柄を眺め尽くすというのは単純だが意外と強いアプローチではなかろうか。
フィルターを通して選別した銘柄はどうしても同じような傾向になる。
株価が下落したり当期の業績が悪い銘柄は除外されがちだ。
できるならば「その会社は誰が何をやっているのか。強みは何なのか」。
そして「どこをめざしているのか」。
ここをトコトン考え尽くしてから、初めて罫線を見るというような作業をするのも一考だろう。
罫線を見て銘柄を選ぶのは、罫線が同じなら株価もそこから同じ動きをする訳ではない。
しかし呪縛のように罫線の法則に捕らわれて良い企業を見逃しかねないという悪弊がある。
企業はグラフではないし、銘柄は罫線ではない。
罫線至上主義の根本的な呪縛は「同じ罫線は同じ値動きをする」ということが証明されていない点だ。
2000年以降ビジュアル的ツールが蔓延したせいで罫線至上主義がはびこったが基本は「企業あるいは銘柄」。
無機質な罫線もたまには浮かび上がって訴えることもあるが、それは滅多にあることではない。
必要なのはピュアな視点と心眼だと思う。

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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