《Eimei「みちしるべ」》
(12月10日から12月14日の週)
メジャーSQ値はこの1年以上も上昇し続けてきた。
課題は今回が前回9月の23057円を上回れるかどうか。
ただ、1週間で2000円は難しいだろう。
となると、11月SQ値22469円をクリアできるかどうか。
もしクリアできれば年末大納会までに昨年比プラスの22764円を奪還。
年足陽線基準23506円を奪還する可能性もでてくる。
そこに期待ということだ。
「戌年を含む申年〜亥年は、それぞれ戦後では一度ずつしか日経平均が年間で下落した事がない。
十二支別の平均パフォーマンスを累積すると、2020年(次の子年)まで上昇するイメージ)。
一方その先では、丑年(2021年)は酷い年が多い。
翌年となる寅年(次は2022年)の日経平均は過去一度しか上昇したことがない。
年足で見ると・・・。
戊(つちのえ、西暦末尾が8の年)は年足が陽線だと年初が安値、陰線だと年初が高値になることが多い。
寄り切り線、寄り付き坊主と言われる足。
前年の底入れから上昇中の年が多い。
この中の「寄り付き坊主」というのは妙に気にかかる。
大発会742円高。
その後高値はとったものの、現在時点で年足陰線。
あと3週間ある。
日経平均想定レンジ
下限21484円(11月13日安値水準)〜上限22574円(12月月足陽線基準)
話題はまずは「米中貿易摩擦休戦」。
90日の冬休みで歩み寄りができるかどうかが課題となった。
中国の「中国製造2025」を突き崩したいトランプ大統領。
関税の話ではなくココがポイントだ。
そして求めているのは次の課題の解決。
(1)技術移転の強要
(2)知財保護
(3)非関税障壁
(4)サイバー攻撃
(5)サービス・農業
かつての日米貿易戦争はモノに主導権争い。
結果的に日本の譲歩が円高をもたらし、最終的にはバブルに向かったのが歴史。
モノを買うということで解決し、残渣のおまけがバブルだった。
しかし今回は必ずしもモノが対象とは限らない。
情報そして技術の覇権争いが本質ということ。
サイバー攻撃もデータ盗用もものではなくソフト。
しかし、ここの覇権が未来の地球の覇権になることは間違いない。
軍事技術を転用したのがインターネットという重い事実と歴史は忘れてはならない。
この覇権と考えれば、米側は自動車や繊維とは違って譲歩のジの字もないはずだ。
そして俄に登場してきたのが「逆イールド」。
長期債の利回りが短期債を下回ったことは株安の原因との解釈だ。
10年国債と2年国債の利回りは07以来11年年ぶりに低水準。
2年債と5年債は逆転した。
長期債は「景気減速の表現」。
これが悪材料視された。
逆イールド観測→景気減速懸念→長期債買い→さらなる長短利回り縮小。
もっともらしく聞こえる論法だ。
しかし10月に10年国債利回りは上昇し3.2%を越えた時に株は下落した。
今回は10年国債利回りが2.9%に低下して株が下落した。
金利が上がった時にも下がった時にも相場はそれなりの写り方をするもの。
しかしどちらかの解釈が間違っていたという声は聞こえないから不思議な場だ。
折々の正論らしきものに接していると正論が見えなくなってくる。
(兜町カタリスト 櫻井英明)
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