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《Eimei「みちしるべ」》

(4月8日から4月12日の週)

雇用統計では非農業部門の雇用者数が19.6万人増。
前月の7カ月ぶりの弱い伸びから加速し市場予想の18万人増も上回った。
時間当たり賃金は前月比0.1%増で伸びは前月の0.4%から鈍化。
予想の0.3%も下回った。
「強弱入り混じった結果」という見方だ。
ただ「景気後退懸念の払拭につながった」という見方も多い。
市場の焦点は米経済、あるいは米貿易摩擦問題から企業決算へと移行してこようか。

気学では月曜は「前場安いと後場高の日」。
火曜は「人気に逆行し不時の高下を見せる日」。そして「下げの日」。
水曜は「数日来高続きの日は反落する」。
木曜は「下放れ突っ込みは買い、逆なら見送るべし」。
そして「天赦日」と「株安の日」が同居。
金曜は「前後場仕成を異にして動く日」。
そして「満月・変化日」。
目先は「2・5・8の法則」の「8」を超えるかどうかが課題となってくる。
大台では「2」と「5」のレンジへ移行する局面でもある(20000円→22000円→25000円)。


日経平均想定レンジ

下限21509円(月足陽線基準)〜上限22698円(12月3日高値)

新元号は「令和」。
出典は万葉集巻五の梅の花の歌三十二首の序。
万葉集の中の漢文が典拠というのは絶妙という気がする。
何はともあれ「安」が入らないでよかった。

元号と株価の関係は、というと・・・。
戦前の株式市場の指標だった「東京株式取引所(東株)」の配当込み修正価格指数の推移。
東株上場から明治終了の1912年7月までの34年間で1280倍。
大正(1926年12月まで)で6倍。
昭和は1943年までに3割の下落。
1949年の東証再開以来のTOPIXの推移。
89年1月までの昭和時代には配当を除いても120倍。
平成の30年間では配当を含めても約3%の値下がりとなった。
明治◯、大正◯、昭和戦前?、昭和戦後◯、平成?の流れだ。
順番ならば令和◯のハズ。


1989年1月7日(土)に昭和天皇が崩御。
1月8日(日)に「平成」という新元号が発表された。
翌日9日(月)の日経平均終値は前日比469円高の30678円。
その後5日間での上昇幅は1088円だった。
その後は情報通信システムやエンタメ業界が好調展開。
同年12月29日の大発会の最高値38915円まで突っ走ったのが歴史。
創造ではなく暗記で勝てるAIならばそれくらいの歴史は学習しているだろう。
興味深いのは平成4日目の1989年1月12日。
前日11日の日経平均は終値31143円45銭。
翌12日の日経平均終値は31143円45銭。
前日比0円00銭で変わらず。
計算間違いではないと思うが・・・。


市場関係者のコメントの聞こえ方を分類してみると・・・。
(1)株価上昇時の強気コメント→勇ましく、あるいは荒唐無稽に聞こえる
(2)株価上昇時の弱気コメント→臆病に、あるいは知的に聞こえる
(3)株価下落時の強気コメント→愚かしく聞こえる且つ縋りたいもの
(4)株価下落時の弱気コメント→賢げに聞こえる且つ聞きたくないもの
加えれば・・・。
(5)株価膠着時の強気コメント→根拠なく聞こえる
(6)株価膠着時の弱気コメント→投げやりに聞こえる


吉田兼好法師の「徒然草」。
第137段は「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」。
この続きは「咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭など見どころ多けれ」となる。
株式市場も同様で満開のサクラや雲のかからない満月だけが投資対象という訳ではなかろう。
これから咲き誇る蕾や満開に咲いたものの今は散っているが次の芽を育てている銘柄だって十分に投資対象と考えられよう。
それにしても・・・。
草が化ければ花になる。
木が赤くなれば株になる。
どんな意味があるのだろうか。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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